スイミング・プール(2003年)

こんばんは。

先週の土日は静岡に行ったりして過ごしてました。生しらすをはじめて食べました。美味しかったです。
 
20歳の女の休日がたった2行で終わるなんて、悲しすぎますね。
まぁ旅行の話は置いといて、この間は4年ぶりにフランソワ・オゾン監督の「スイミング・プール」を観ました。
 
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英国人のミステリー作家、サラ(シャーロット・ランプリング)は、担当の男性に(たぶん不倫関係)「最近お前はスランプだし俺のフランスにある別荘にでも行って楽しんでくれや」と言われ、別荘に行くんですが、そこでいきなり担当の男性の娘と名乗る若い女性、ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエが現れます。
あんたの娘がくるなんて聞いてないわよ!なんで一緒に生活しないといけないのよ!と激怒するサラ。そこで彼女の生活は一変する…。
 
 
ちょっと女優さん紹介。
サラ役のシャーロット・ランプリングさん。オゾンの作品にはかかせない女優さんですね。
 
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若い頃すごく綺麗だったんです……(今もですが)
 
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お美しい!
 
そして自由奔放な女性を演じるリュディヴィーヌ・サニエ
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色っぽいし美人だし、おっぱい出してます。
おっぱい、出してます。
 
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監督のフランソワ・オゾンとの。
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そうなんですよ。フランソワ・オゾンってイケメンなんですよ。
彼の撮る映画は女性をうまく描いてるような気がします。特に「17歳」は若い女性の不安定さをうまく表してるような気がしました。
 
以下ネタバレ有り
 
 
ジュリーは自由奔放な女性で、サラがいるにもかかわらず毎日家に男を連れ込んでセックスをします。
裸でプールで泳いだりしています。すごい!
あたしを殴る男は殴り返す!というジュリーたん。強し。
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性に奔放で自由なジュリーをよく思わない嫉妬のような感情の(そうなのか?)サラ。そりゃそうだ。きっとわたしもサラの立場だったら嫉妬するだろう。
 
文句の電話を担当者にしようとしても何故か繋がりません。
 
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担当者とサラ。いやらしい目で見つめてますね。絶対セックスしてる。
 
最初はサラもイライラしてますが、さすがは小説家といいますか、「ジュリー」というタイトルの小説を執筆します。
彼女の日記を盗んで読んでしまったりしています。だめだよ!
あと彼女の下着までも盗みます。(これ必要か?と思いましたなぜこんなことをサラにさせるんだまったく)
 
彼女のことを知りたくなったサラは、彼女と食事に行き、男性遍歴など家族のことを聞き出します。
ジュリー曰く母はフランス人で今はニースに居る、恋愛小説を書いたがジョンにけなされ燃やした、ジュリーの母とジョンは夏だけの関係で結婚せず別れた らしい。
 
 
当然ジュリーは、最初は感じ悪かったのに優しいじゃんこのおばさん!と気をよくしますよね。しかしジュリーはサラの書いた小説を読んでしまうのです…。
 
そしてジュリーは、フランクという男性を家に招き入れます。
3人で飲んで踊ったり。
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このフランクという男性は、サラがよく行くカフェのウェイターで、お互いに気がありそうな感じなのです。
 
お気に入りの男性までもこの若い女に喰われてしまう!と思ったサラはムッとして、もう寝るわと言いますが、その男性もジュリーよりサラのが好きっぽいので もう帰るわと言います。
しかしジュリーはそこでなんとか帰らせないようにして、2人でプールで遊び始めます。
 
なんと…フェラまで始めます。
それを見たサラが、ベランダから石を投げます。
やべえ見られた!と焦るフランク。
俺はマジで帰る!と言うが、ジュリーは「行かないで!やだ!」と泣きます。
分かる。ジュリーの気持ちわかる。寂しいよ!
 
フランクは無視して慌てて服を着ます。
そこでジュリーはフランクを後ろから石で殴り殺すのです。
 
翌朝、サラはコーヒーを飲みながらプールを、眺めていて異変を察知する。
プールは覆われて怪しげな膨らみが見えたので巻き取ると、ジュリーが使うクッションでした。
安心して昼食へ出掛けた行きつけのカフェでは、フランクが休んでおり家を訪ねるが不在。
 
そこで別荘の管理人のおじさんの家にいきます。
サラが訪ねて、ドアを開けた女性がどうみてもおじさんの奥さんのような女性。
旦那さんはいますか?と尋ねるとわたしは旦那なんていませんが、と。
え、マルセルは?(管理人のおじさん)
私は彼の娘です。
 
娘……?と疑問になるサラ。しかしそこは置いといて、ジュリーを知ってる?と聞く。
知ってるわ。とてもきれいな人よね。
彼女の母親の連絡先を知りたいの、緊急なのよ
と言うサラ。
そこでその娘はジュリーの母親は事故で死んだ!と慌ててドアを閉めて行ってしまいます。
 
視聴者は疑問が残るわけですね。ジュリーは母親が死んだなんて一言も言ってない。
あとなんでそんなに焦って逃げるの。何があったの。教えて!
 
 
別荘に帰るとジュリーがいて、泣きながらサラにママ!ママ!としがみつきます。
私はあなたのママじゃないわよ、しっかりして!と言いますがジュリーは気絶してしまいます。
 
目を覚ましたジュリーは、フランクを殺したと言います。
「どうしてそんなことをするの」とサラ。
「あなたのため、あなたの小説のため」
とジュリーは言います…。
 
そして2人で協力して死体を庭に埋めます。
ミステリー作家は死体の埋め方まで完璧です。
 
今すぐ帰ったら疑われるから堂々とここにいましょう、と。
管理人のおじさんに芝刈りを頼むんですが、不審がるんですね。
そこでサラはそのおじさんを誘惑して口封じします。(えっち……!)
お、おばさんのくせにいい身体しやがって!と思いながらガン見しました。白人ってやっぱ下の毛も茶色いんですね(人によるが)
 
ジュリーは新しい仕事が見つかったのでサラに母親が書いたという小説のコピーを残して別荘を去っていきます。
 
ジュリーはイギリスに帰り、担当者に「スイミング・プール」というタイトルの小説を渡します。
金髪の女性が水着で寝てる表紙。
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こんなもの世に出せない、君らしくないと彼は言いますが
そういうと思って他と契約してきた。わたしの最高傑作よ。サインしたから娘さんにあげてといい彼女は去ります。time to say goodbye.
 
オフィスから出るときに、ジュリアという名前の芋臭い娘とすれ違います。どうやらそれが担当者の本当の娘でした。
 
え、この間まで共同生活してたじゃん!ジュリーとジュリアって一文字違い!ルックスも性格も絶対真逆じゃん!じゃあジュリーって誰!?
なんなの!?となりますよ。
 
そして最後に映るのは、別荘のベランダにいるサラ、プールにいる芋臭娘、ジュリア。
2人が手を振り合っているシーンで終わります。
 
 
観た人にはわかると思うんですが(もう文章がめちゃくちゃ)全てはサラの妄想、と思いました。
 
サラはフランスにすら行ってないんじゃないか?と思います。
ジュリーはきっとサラが創り出した理想なんだと思います。
若くて美しくて性に奔放でね。
ジュリーはサラに「欲求不満女!」などと言いますからね。
 
あとはジュリーはお腹に傷があるんですが、ラストのほうでサラは尋ねます。
その傷はなに?
事故の傷よ。と…。
管理人のおじさんの娘が言っていた通りジュリーの母親は亡くなっていて、ジュリーだけ助かったのかな。
しかしあの娘の焦り方はどんな意味があるのだろうか。
 
あとジュリーが自慰するシーンもあります。映ってる脚はフランクです。
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あとは、サラが担当者に電話したときに電話は繋がらなかったんですが、ジュリーがパパ(担当者)と電話してたので奪いとります。
なんであたしの電話出ないのよ!娘がくるなんて聞いてないし!と。
電話は切られ、サラはかけ直します。
ただいま不在ですがと言われてしまいます。なんで?さっきまで娘と電話してたよね?
居留守じゃなくて本当に不在。なんでよ?
 
 
あなたの本のために殺したなんて台詞があるからすべてサラの妄想なんでしょうけど、よく分かりません。
監督も観る人に委ねる、というタイプなので真実はないと思うんですが、やっぱりわたしはサラは別荘にすら行ってないんじゃないかなと思います。
うーん。わからない。
 
観るの久しぶりすぎて切なくなりました。当時まだJKだったので…。戻りたいナ。
 
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シャーロット・ランプリングはやっぱり可愛い。